アラブ世界研究所@パリ 


2007年3月1日(木)      アリとドライブ日帰り@パリ


今日は、アリと一緒に、パリに遊びに行った。

数日前から予定されていたんだが、
アリのことだから、 きっと、直前にドタキャンだろうと、
ずううううっと、思ってて、
「待ち合わせに遅刻する」というメッセがきても
「きっと、次は、キャンセルメールじゃないか」とか、思ってた。

が、驚いたことに、ちゃんと、パリに行った(笑)

だいたい、1時間以上遅刻だけどね。
ひげでも剃ってんのかと思ったら、ぼーぼで来ましたよ。

なにやってたんすか?

と、聞いたら、「起きてたけど目がさめなかった」らしい。

なので、「9時か10時に出て、夕方6時頃に帰ってこよう」とかいってたんだが
結局、アリがきたのが昼の12時近くで、帰宅したのは、夜の12時近かったがね。

とりあえず、遅れたけれど、待ち合わせに来たのにビックリ。
「来ないと思ってたでしょ」といっていた。

見抜かれてるっすwwww

てか、それ、いままでの実績からの判断だから。

それで、のりのりで、GSへ。
そしたら、アリ君

「ぎゃーー、財布忘れた!」

ねえ、それって、ワザとじゃなくて?(笑)

まあ、教祖は、カードも現金も
ちゃんと持ってるから問題ないけどな。

「ありえねー」っていったら
「教祖、俺を知ってるんだから、
まさか、俺がわざと忘れてきたとか思ってないよね?」とかいっていた。

見抜かれてる(笑)


教祖は、あまりカードを使わないので、
暗証番号がとっさに出てこなくて、焦ったがな。
ちゃんと、思い出したけどね。

右の写真は、財布を忘れた気まずさを
満面の笑みでごまかしつつガソリンを入れるアリ

それで、また、のりのりで、
「パリスへGO」とか出発したら

今度は

「ぎゃーー、高速反対方向に
乗っちゃったから、 俺たち、また、
もと来た方に戻ってる!」


ねえ、アリ。
それ、ほんとに、ワザとやってないの?
そんなに、ドジっ子なキャラだった???

大騒ぎして、一度、高速を降りてユーターンして戻る。

ああ、このまま、

人のカードでガソリン満タンにして、
自分ちに帰って終わり


と言うギャグなのかと思ったよ。
どうやら、ちゃんと、パリに行く気はあるらしい。

車で、ぎゃーぎゃー騒ぎながら、無事にパリに到着。
無料で車を止められる、ブーローニュに止める。
おお、昔、住んでいたところが近いな。懐かしい。

いきなり、「腹が減ってもう我慢できない」とアリが言うので
カルフールでサンドイッチを買って食べる。
(正確には、わしが買ってあげて、食べる)

食べ終わったし
「じゃあ、これから、メトロに乗って、出発!」

と、思いきや、アリが、もじもじしている。(汗)

「トイレに行きたいのけ?」

と、まじで聞いたら

そうじゃなくて、実は、お祈りがしたかったらしい。
いや、トイレにも実際行きたかったらしいが。

「日暮れまでに戻って来れないと心配だから、今やりたい」という。

やりなさい
やりなさい
どんどん、やりなさい
ここでやりなさい

なので、また、てくてく車まで戻る。
(けっこう歩いた)
アリがお祈りするのを見るのは初めてだ。
教祖のために、一生懸命、いろいろ説明してくれた。
磁石でメッカの方向に絨毯をセットして、
裸足になって、ベルトとかも取って
なるべく軽装にして、
水でお清めして、
もにゃもにゃ唱えて、お祈りしていた。

多少準備を手伝ってから、
教祖は、車の中で待っていたんだけれど
終わった後に

「あれ、お祈りの写真は撮らなかったの?」

といっていた。
なーんだ、
撮ってもいいなら、激写したのに・・・。
最初に言ってくれ。


お祈りも終わったので、
意気揚揚と、今回の目的地、
アラブ世界研究所(Institut du Monde Arabe)へ。

メトロで、1本だ。
ちょっと、遠いけど。
そしたら、アリは、見る見る青白くなって、
調子が悪そうになっていた。
たぶん、お祈りのときに冷えたのと、
地下鉄に酔ったんだと思う。
日ごろ車ばっかりで、
公共輸送機関に乗ったことがないからな(汗)
「頭が痛い」というので、
水を買って、バファリソを飲ましてやった。
でも、そのうち、普通になってたので、
やっぱり、地下鉄に酔ったんだと思うわ。


アラブ世界研究所は、87年に立った建物で
この、伝統的アラブのモザイクのような
機械の模様がとても素敵な建物だ。
カメラの露出と同じ構造で、
日の光によって、絞りを絞るように、丸い部分が開閉する。
メカニックで、かっこいい

きれいな建物なんだけれど、
中もガラス張りで
10階まで一挙に吹き抜けの透明エレベーターは、
高所恐怖症の教祖には、
正直かなりキツイ

すんません
アップ過ぎて
建物が写らないので
下がってください
自分で写すと
近すぎる・・・


でも、トイレが10階しか使えないというんで、ど根性で上る。

上からは、パリが一望できる。
おすすめ眺望スポットである。
無料だし。

アリが

「あれは、なに?」

というので、
見たら
ノートルダム寺院だった・・・

アリはパリの大学にも通っていたんだけれど、
観光はしたことがないらしい。
だいたい、アラブ世界研究所にも初めて来たらしい。

え、ほんと?

なんだか、自信たっぷり
「アラブ世界研究所に行くのだ」
とか言ってたから
初めてじゃないと思ってたよ。

なので、アリのために、
サクレクール寺院とか、
「これがシテ島で、こっちがサンルイ島」とか
目立つものでわかるものは、
全部教えておいた。

アラブ世界研究所の最上階には、
かなりお高いレストランがあるのだけれど
レバノン料理だったので、アリは喜んでいた。
コースが、50ユーロは高い〜。

それから、図書館へ行く。
フランスでも、アラブ関係の書籍は最大級を誇る。
なかなか、興味深かった。
アリは、ずっと、楽しそうに、いろいろ読んでいた。


疲れたので、「お茶しよう」と、カフェに行く。
つーか、レバノン人は
「自販機でコーラ買って外でタバコ吸う」
って言い張ってたんだけど
運良く、自販機は見当たらなかった。

寒いから、ゆっくり座って
お茶飲みたかったので、ほっとした。
実は、自販機は目と鼻の先にあったんだが、
ちょっと隠れていたので、助かった。


レバノン産の「ダーツ・シロップ」というのがあるので、
教祖は試しにそれを頼む。
アリは、「4.5ユーロは高い」とか、
ぶつくさいっていたが、無視
ダートは、ちょっと優しい甘味で、懐かしいような味だった。

わしの後ろに座っていた、
4人組アラブ人に、
アリが急に話し掛けに行ったので
ケンカでも売りに行ったのかと思ったら
なんと、アリのパリの大学時代の
同じクラスにいた人だったみたいだ。
アラブ人の集うところなんだね(笑)

そろそろ、疲れたので
買出しに行って帰ろうと
最後に、もう一度、
エレベータを上って、トイレに行く。

トイレから出てきたら、
アリが大興奮していて

「今から、講演会をやるんだけど、お題を見てくれ!
『アイデンティティーと、市民』だ!
これは、絶対、見たい」

(アリの博士論文は、レバノン人のアイデンティティー関連なので)
というので、
ちょうど始まるところだから、見ることにする。

「これ見て、夕飯を食べてゆっくり帰ろう」
ということになっていた。

まあ、べつに、いいけどね〜。

アリは、ほんとに、行き当たりばったりの人だ。
女の子みたいじゃね?

しかし、それは、とても、興味深い討論会だった。
わしも、いろいろ肯く分析もあったし、
4人の先生が、違う視点から、

現代のフランス(あるいは、西欧社会)における
イスラムの問題を取り上げていたので
とても、面白かった。

アリも、もちろん大喜びだった。

講演会が終わったのが、9時近く。
結局、最後まで、残っていた。

もう、わし、腹へって、動けませんよ。
昼に、サンドイッチ食べただけだし。

なので、近所のケバブ屋に入る。

ここは、トルコ系だったらしくて、
ケバブの下に、スムールが敷いてある。
うまー。

食べ終わったのは、9時半くらい。
車をピックアップして、帰った。
帰りは疲れていて、ちょっと、運転が大変そうだった。
1時間ちょっとの道のりなんだけどね。

家に着いたのは、12時近く。
楽しかったよ〜。
疲れたよ〜。



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