2008年7月3日(木)・4日(金)      アルマダ前


2008年は、アルマダの年!
前回が2003年だったから、5年ぶり。
7月5日から14日まで、世界の帆船が集まってくる。

イベント好きなので、今年も、毎日くらい行きたい勢い。
それほど、田舎だからな。イベントないんだよ。

前回のアルマダで思ったのは
アルマダは、開催されるときは、船が接岸しているだけで楽しくない。
船がセーヌに入港してくるところを、見に行くのが楽しそうなのだ!

と、アルマダ開催前なのに、バカみたいに、いそいそと川に向かう。
今年は、フロベール橋(未完成)の下を帆船が通ってくるので
フロベール橋の可動式橋げたが上にあがるところが見られるのかと
わくわくしながら、川に行ったら
すでに、橋は上がってるわ、
お目当てのアメリゴ・ベスプッチは、入港していて
1ミリも動いてないわ
川岸は、非常に平和だった。
くううう、公式パンフレットには、15:30くらいから入港って書いてあったので
合わせていったのに、あてにならん!
もう、グランチュルクも接岸しちゃってるし・・・

でも、後から思うに
帆船は、セーヌを上ってくるのに、帆を張っていたりしない。
だから、入港場面も、見てもたいして面白くない
というのが、わかった。
なんとなく、帆を張って来るんだろうと思ったんだけどね。
帆を張るのは、ものすごく労力がいるので、あまりやらない。
普通のエンジンで走るんだよね。
考えてみれば、危ないから、セーヌ川なんて、帆を張って走れないよね。

結局、2日間通って、何時間も粘って
到着したところを見れたのは、クリスチャン・ラディック号くらいだった。

それでも、お天気が素晴らしく良くて
人も賑わっていて、すでに、お祭り気分だった。

もっとも、アルマダは、このときが、一番お天気が恵まれていて
開催中は、寒くて雨ばっかりだった。

一番人気のイタリアの巨大帆船
アメリゴ・ベスプッチ号。
とても大きくて、外観も綺麗
乗組員たちは、後から来た。
フロベール橋の橋げたがもちあがってる。
大型帆船は、下を通るとき、
かなりぎりぎりだったらしい。
緊張したと船長さんがテレビで言っていた。
手前に接岸しようとしている、
ノルウエーの
クリスチャン・ラディック号。
縄を投げたり、叫んだり、切り替えしたり
接岸場面ははちょっと楽しかった。



2008年7月5日(土)〜 14日(月)      アルマダ見学


毎日通いたかったアルマダだけれど(笑)
体調がすぐれなかったので
結局、3回川に通って、1回、街にアルマダ・パレードを見に行っただけ。
といっても、アルマダ前に2日間川に行ってるから
わしの体力を考えると、バカみたいに、アルマダを見に行ったことになる。


アルマダは、帆船が来て、無料で、中を見学できる。
全部は見せてくれないけれど、船に特に興味がなくても、楽しめる。
オリジナル・グッズを売っている船もある。

帆船は、現代では、絶対に必要なものではなくなってしまったし
維持費も人件費もかかるので、
ものすごく贅沢な不必要品になってしまったのだ。
文化財保護の目的で、維持しているところもあるし
豪華クルーズ?をしたり、映画に出たりして、維持費を出している船もある。
大きい船は、帆を張るだけで、数十人単位で人が必要になるので
現在は、たいてい、海軍学校などの訓練船として、機能しているものが多い。

100メートル級の大型帆船は、今回、32隻中、3隻。
イタリアの、アメリゴ・ベスプッチ号、ロシアの、ミール
それから、ポーランドの発音不能船「Dar Mlodziezy」ダール・ムロツィエジ?。
大きいので150人から200人の船員がいる。

いつも、停まっているところしか知らないので
一度、帆を全部張って走る姿を見てみたい。
船酔いする身としては、ぜんぜん乗ってみたいとは思わないんだけどね。


ちなみに、フランスの帆船は、エトワールが1隻来ただけ。
もともと、フランスに帆船はほとんどないんだけれど
前回参加した、小さな「マリテ」という帆船は、修復中。
しかも、大騒動の末、ル・アーブルと争って、うちの街が(たぶん、アルマダもあるので)
所有権を競り落としてマリテを買ったのに、
修復費用が見積もりより莫大にかかることが判明。
テレビで見たら、修復というより、ほとんど、作り直してるような感じだった。
さらに、購入当時の市長は、選挙で落選し、新しい市長になったので
「マリテ放出も財政上やむなし」という悲しいことになっている。
現在は、新しいスポンサーを探していて、修復作業も中断したままらしい。

たくさん船が来ていて、楽しいんだけれど
少し見ていると、そのうち、どの船も、ほとんど同じようなものに見えてきちゃうんだよね。

軍艦も数隻、来ている。
これが、わしのアルマダ鑑賞スタイル
日焼けよけに帽子を買ったけど
曇っていたので、あまり意味はなかった
楽隊が演奏中。
アルマダ恒例・スタンプラリー
今年は公式パンフも買ったので
ばっちり押してもらえた
スタッド・アムステルダム号
近いせいか、お国柄か、オランダの船が
11隻と、一番多かった。
スタッド・アムステルダム号には
乗ってみた。
7隻位には乗ってみたと思う。
3本マットの船だ〜、と、
最初は興奮してる
でも、そのうち、どれもこれも、
同じように見えてくる。
この船と左の船なんて、
写真で見てもそっくりだ!
船室のサロン。
どの船も、狭い所に
最大限のものを詰め込むので、
階段も急で慣れないと危ない。





2008年7月11日(金)            カシマ来航


カシマが来るぞーい

アルマダ・イベントも後半戦になろうとする11日から
日本の自衛隊の軍艦がアルマダにやってくるという。
カシマ・アサギリ・ウミギリの3隻。
どうせなら、日本の軍艦を見よう!というので
愛国者、ユカちゃんとミドリさんと3人で見に行くことにした。

わあああ、カシマは、とても巨大だ。
他の軍艦より、ものすごく大きい。

が!
今日着いたばっかりなので、見学は、明日からになるという。
くううううう、せっかく、日本の軍艦目当てで来たのに!


と、がっくりして、空いていたお隣のモロッコ軍艦を見学してしまう三人組。
モロッコ軍艦は、飛び入り参加で、パンフレットにも載っていない。
それでも、船員がガイドしてくれて、ミントティーもふるまってくれて
すっかり、ご機嫌になった。

歩いていると、自衛官と思われる、日本人の制服の方がたくさんいる。
そのうちの、超かわいい感じの一人が、
私たちが日本語で話しているので
「日本の方ですか?」と話しかけてくれた。うきっ
船には乗れなかったけれど、いろいろ話を聞いたりして
嬉しかったのだった。
朝の4時にセーヌに入って、5時間くらいかけて、
のろのろと走って、やっと、ここに着いたこと。
セネガルからやってきて、世界1周演習をして、
日本には9月頃に帰るのだという。
早く日本に帰りたいと言っていた。
合計700人くらいの船員や技術者が来ているらしい。ふむふむ。
22才から25才くらいの自衛官らしい。ふむふむ、若い!
たしかに、その後も、どこも日本人船員であふれていた。

日本の自衛官は、白い制服で、清潔感があると、好評だった。
軍艦カシマは、わしは結局乗らなかったんだけれど
ユカちゃんは後日再チャレンジして乗っていた。

この日も、ユカちゃんたちと一緒に、数隻、見学に乗ってみたんだけれど
高所恐怖症のわしは、どうしても、乗れなかった船もある。
ハシケが、恐ろしく高い位置で固定されてたんだ。
怖いよ〜、ぶるぶる。
真っ青になって、一度渡りかけた一方通行のハシケを
後ろの人に謝りながら、逆走してしまった。
どうも、ごめんなさい。

そんな船の中に、スタンプがある船があって
ユカちゃんは、「ぜんぜん怖くないから〜」といって
あっさり、わしのために、スタンプを押してもらいに
ハシケを楽しそうに渡って、スタンプもらいに行ってくれた。
どうも、ありがとう。
おかげさまで、スタンプも、たくさん、集まったよ。


かしまと記念撮影。
でも、どうやって撮影しても、
大きすぎて軍艦の全貌が写らない
せっかく、張り切って行ったのに、
内部見学できなくて、残念。
アサギリは、内側に
2重駐車(駐船?)されていた。
軍艦に乗れなかったのは、残念だったけれど、
自衛官の方とお話しできたので、
なかなかに満足だった3人組だったのだった。

ポルトガルのクレウラ号で。
お約束写真。
撮る時、けっこう恥ずかしい。
クレウラ号には、
黒いイヌちゃんが乗っていた。
マスコット犬かな?
そのうちに、無茶苦茶暑くなってきて、
一人で戦線離脱して帰った。





2008年7月12日(土)      アルマダ・パレード


パレード、パレード!

アルマダも残すところ、見学もあと1日。(14日は、帰るだけ)
今日は街の中を練り歩く、アルマダ・パレードがある。
調べてみると、左岸を出発して、町をぐるっと迂回して
うちのすぐ近くの市役所で、ゴール。

疲れていたので、行こうかどうか迷っていたんだけれど
結局、行くことに。
しかも、ゴール地点は、人出も多そうだし
時間もいつになるか、不確定なので
出発地点まで行って見ることにした。
我ながら、やる気満々である(汗)
前回アルマダでは、パレードは、人の頭越しに見たので
今回は、ちょっと気合いが入っている。

猫おばちゃんこと、マギーから電話もあって
「日本の人たちも来てるわよ!、パレードがあるわよ!」というので
行かねばなるまい(笑)


パレード出発は5時。
なので、4時半ころに、携帯イスを持ってハゲのクロネコ部長と一緒に家を出る。
雨が降りそうだが、なんとか、もちそうだ。

途中で、マギーとばったり会う。
マギーは、ゴール地点で見るので、下見に行っていたのだ。
あいかわらず、テンションが高くて
「日本の船員は素敵ね〜、どうして、白い靴を履いてる人と
黒い靴を履いている人がいるのか、聞いてみたんだけど
フランス語がさっぱり通じなかったのよ!
できたら、聞いてみて!」と言っていた。


パレード見てわかったんだけど
楽隊の人たちと、前半の隊員は、白い靴
後ろで行進している隊員は、黒い靴だったようだ。

パレードは、前の方がつかえちゃったりして、
途中から、のろのろと進んだり止まったりを繰り返す。
ゴールで待っていると、なかなか到着しないので、やっぱり
出発地点に行ってみて正解だった。
すごく好位置で見れたし、とっても、楽しかった!
行ってよかったよ。


パレードは、フランスの
エトワール号から開始。
楽隊がいると、パレードは楽しい。
アメリゴベスプッチ。
みんな、階級に応じて、
長い剣や短剣を持っていた。
日本の自衛官。
楽隊がいて華やかだけど
「軍艦マーチ」は、
パチンコ屋さんみたいだった
フランス人は知らないから関係ないけどね
メキシコ・クオテモック号の
士官の人たち。
同じくクオテモック号の
船員の人たち
唯一アラブの帆船、
オマーンの船員たちは、
なぜか、楽しそうに
バグパイプを吹いていた。
ロシアのミールも、
たくさん船員が来ている。
ポーランドの発音不能船
ダール・ムロツィエジ号?は、
民族衣装の人たちもいて、
とっても、かわいかった。
パレードのしんがりは、
ミス・アルマダが、
オープンカーに乗っていた。





2008年7月13日(日)      アルマダ最終見学


アルマダも今日で、見学最終日。
明日は、「グラン・デパール」といって、午前中から、船が出港して
何時間もかけて、セーヌ川を下る。
わしは、出発を見には来ないと思うので
気力を振り絞って、最後に、見学に来た。
というのも、今まで、左岸の方には見学に来なかったからさ。

お目当ては、もちろん、イタリアのアメリゴ・ベスプッチ号。
「どんなに並んでいても、見学したい〜」
と、思ったら、
「安全上の理由で見学中止」とのことだった。
ひいいいいいん。
一番人気だったので、すごく並んでたからなあ。
やっぱり、早く来て、乗っておくんだった。

あとは、左岸の人気船、イギリスのグラン・チュルク号がある。
この船は、見るからに海賊船。
並みいる帆船の中でも、すごく目立つ。
乗組員も、海賊の格好をして、海賊パフォーマンスをしてくれるらしい。
小さな大砲もあって、本当に、火薬を入れて撃ってくれるのだ。
そんなわけで、ここも、大人気、3時間待ちの長蛇の列。
もちろん、並ばないよ。外から見るだけ。貧血起こすから。

列の少なかった、ブルガリアのマイナーな船に乗ってみたり
ロシアのミール号に乗って、楽しかった。

疲れちゃってたので、ちょうどいい感じだったかも。
スタンプも、外に出ているものは集められたので、大満足。
雨が降ってきて寒かったり、太陽が出て暑かったり
なんだか疲れる天候だったよ。


乗れなかったアメリゴ・ベスプッチ号。
内部もとても綺麗だとの話。
残念〜。
こっちも大人気だったグラン・チュルク号
海賊船は子供の憧れだからね。
ひときわ色が綺麗だった。
「ロット・ロリエン号のスタンプを
取った人は返してください」という、
悲しい張り紙。
これは、ドレアノール号
なんと、有志?の手作り帆船なのだ。
これが、動いてるところだったんだけど
すごく素早い切り返しで
スピードも速かった。
ドレアノール号の木彫り担当の人
いろいろグッズを作って販売していた。
ドレアノール号 お天気には恵まれなかったけれど、
人出はすごかったらしい。
大成功だったアルマダイベント
これは、ノルマンディー上陸作戦に
使われた上陸船の復元
ゴミの回収コンテナか何かだと思った。
こんなのがたくさん、上陸してきたのかな。
すぐに沈みそうなんだよ。
上陸できずに沈められたものも多かったらしい。
模型で再現されたもの。
30人余りの兵士が
1隻に詰められていたらしい。
自殺行為の作戦だ。
よく、これで、勝ったよ。




結局、アメリゴ・ベスプッチにも、カシマにも乗れず
毎晩打ち上げられる、花火も音だけしか楽しめなかったが
アルマダを、満喫して、終わった〜。

最後は、アルマダで、観光客の誘導をしたり、スタンプを押してくれたり、案内をしてくれた
船員さん達の写真を載せて、終わろう。
シャイだから、あんまり、写真撮れないんだけど。
船員さん達は、歩いていると、みんなから、「一緒に写真撮らせてください」と頼まれていた。
もっと、わしも頼めばよかったけど、シャイだから、できないのさ。

みんな、とっても感じがいい船員さんたちばかりだったよ。
わしは、あんまり制服に萌えたりしないし、むしろ軍隊式は好きじゃないんだが
アルマダで、恋に落ちる女性も多いらしくて、17組の結婚例があるそうだ。
さすがに、結婚はしないけれど、制服姿で姿勢よく歩いている船員さん達は
みんな、とっても、素敵に見えた。
いえ、素敵でした。惚れちゃう気持ちもわかります。



オランダの
スダット・アムステルダム号の
船員さん
モロッコの軍艦で、
ミントティーを配ってくれた船員さん
モロッコの軍艦で、説明してくれた、
ロナウド似の船員さん
メキシコ・クオテモック号で
スタンプ係だった船員さん
日本の自衛官の方 日本の自衛官の方
イタリアのアメリゴ・ベスプッチ号の
スタンプ係の船員さん
シャバブ・オマーン号の
船員さん
シャバブ・オマーン号の
スタンプ係の船員さん
ぜひ、また、
次のアルマダに来てください。
ロシアのミール号の
船員さん
ロシアのミール号の
スタンプ係だった凹凸コンビの二人






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